古本と音楽にまみれようと、義妹モコブレンドと二人旅へ。
朝六時に京都駅着。夜行バスで7時間。
ホテルに荷物を置いて、イノダコーヒー本店で朝食。
トイレの前にいるオウムたちをずっと見ていたい。
賀茂神社納涼古本まつりに行くため、市バスでに乗る。
京都の市バスは、都バスと逆で後ろのドアから乗車して前の
ドアから下車するので混んでいる場合は、降りる停留所の
少し前からちょっとずつ前進しなくてはいけない。
車内をカニ歩きでちょっとずつ進む。


賀茂神社も毎年行われる古本市も、はじめて。
境内の参道“糺の森”に沿って両側に古本屋さんが並び
それがあんまり長いのでビックリした。まずは入り口の百円コーナーへ。
狭い通路に両通行の大混雑。初日特有の気合いが汗びっしょりの
おじさんの背中から伝わってくる。私も汗だくなのでおあいこ。
何も見つからず次のお店のブースに移動する。あんまり長い参道に
暑くてフーフーいってしまう。
岡崎武志さんがいらしたので挨拶すると
「まずは、均一コーナーを!」と助言をただいたきました。
ランチの待ち合わせ時間までになんとか、全店の均一は見れたものの
何も買えずに、暑さと寝不足でフラフラ。


「スムース・ランチ会」参加者の方々がぞくぞくと本部前に集合。
主催の林哲夫さん、岡崎武志さん、ナンダロウさん、晩鮭亭さん
アンダーグラウンドブックカフェでお馴染みの西秋書店・西秋学さん
などお馴染みの方をはじめ20人が大集合。女子はモコブレンドと私だけ。
まるで東西古本狩人慰安旅行?のようなすごい光景。
ツアーさながらに、団体で近くのグリル生研会館へ向かう。
二手に分かれて着席。ビーフカレーを注文。
辛くなくて、色々な香辛料がブレンドされている感じ。
同じ本屋で仕事している人にお二人も会い(支店は違いますが)ビックリ。
早稲田古本村のメルマガでおなじみの前田和彦・北村知之さんコンビや
ネットの古本屋さんBOOKONNさん、工作舎のIさんなど古本男子にたくさん囲まれて、
ちょっと緊張しましたが関西の方々は初めてお会いできたのでうれしかったです。


お腹も満たされたので、も一度古本市会場へ。
午後はまたまた暑くて、どうにかなりそうでしたが収穫ありました。
全部で、五冊。全部で1000円也。


生島治郎の誘導尋問 眠れる意識を狙撃せよ』(対談集)
双葉社/昭和49年11月1日(初版)/和田誠(装幀)
雑誌『小説推理』連載
対談相手…五木寛之小松左京都筑道夫丸谷才一田村隆一高木彬光、結城昌冶
生島治郎の誘導尋問 反逆の心をとり戻せ』(対談集)
双葉社/昭和49年11月1日(初版)/和田誠(装幀)
雑誌『小説推理』連載
対談相手…野坂昭如森村誠一吉行淳之介戸川昌子田中小実昌井上ひさし佐野洋
『商(日本の名随筆75)』(テーマ別アンソロジー・エッセイ)
藤本義一(編)/作品社/1989年(初版)
著者…庄野潤三西江雅之佐多稲子相馬愛蔵、井上雪、草野心平武田百合子
   内田魯庵久保田万太郎木村荘八夏目漱石織田作之助吉田健一山本周五郎
   開高健井上ひさし尾崎一雄五木寛之野坂昭如邱永漢、田島石畝、玉川信明
   花田清輝寺山修司樋口清之下川耿史金子光晴、岸本重陳、小林喜彦、藤本義一
『ボクの音楽武者修行』(エッセイ)
小沢征爾音楽之友社/昭和37年5月(4刷)*初版は同年4月/おおば比呂司(装幀)
『仮縫』(小説)
有吉佐和子集英社/昭和50年8月(8刷)*初版は昭和38年11月/中林洋子(装幀)


疲れはててた体で、下賀茂神社を後にして一乗寺の<恵文社>へ。
四月にできたばかりのおとなりの雑貨部門の<生活館>へ。
恵文社のセレクトは本当にすごい。乙女の目の保養。
なんだか賢くなった気分にさせてくれる。
お隣の本屋もさすがのレイアウト。せせこましい
東京じゃ考えられない余白をふんだんに使った棚。
『酒とつまみ』と空中線書局さんの本が一緒に美しく
並んでいるのはここくらいではないでしょうか?
奥のギャラリーでやっていた、
「アリタマサフミ×美篶堂 世界を旅する装幀展 Ⅳ」もよかったです。
店の中でナンダロウさんに会って思わず下賀茂の収穫品を見せたりして
なんだか浮かれてしまっていました。


恵文社を出て、バスで北白川校前まで。
少し戻って右に一本入ったところにある<白川温泉>という銭湯で
汗を流す。懐かしい体重計と籠のあるいい雰囲気のお風呂屋さん。
さっぱりして出るとまだ時間があるので、近くのラーメン屋さんで
餃子とビールで一服。気持ちよくなったまま<ガケ書房>へ。
新刊書店だけど、古本も渋いロックのCDも味あり雑貨もりだくさんのお店。
リコシェの本や筆豆班の雑貨も置いてくださっている。
今日のガケ書房は、音楽とおしゃべりとそしててぬぐい三昧な夜でした。
久住昌之and Blue Hip ライブで名盤『中央線ソングス』収録の『自由の筈』を生で聴けて感動。
岡崎武志さんと山本善行さんの古本トークは下賀茂神社の戦利品のオンパレード。
ふちがみとふなとのライブも初めてでよすぎで泣きそうになりました。
帰りにアルバム『ヒーのワルツ』とイラストレーターで漫画家(QBB)の久住卓也さんと、
古書店主で版画家の石丸澄子さんの手ぬぐいを買いました。


その後、打ち上げに参加させていただいて、これまた色々な人々とお話ができて
ものすごい楽しい一夜でした。気づいたらコクテイルの狩野さんとコクテイルの常連さんが
たくさんいて、30人くらいで飲んだのですがそのうち20人くらいが東京人でビックリ。
東京でもこんなに集合しないのではという位の盛り上がりでした。
荻原魚雷さんと扉野良人さんが、声をかけてくださり憧れの近代ナリコさんとお話ができて
本当に幸せでした。あんまりうれしくて出された中華料理をものすごい食べてしまいました。