降ったのは雨だけじゃなかったかも

午後、〈第21回 早稲田青空古本祭〉に行くため、
東京セドリーヌ仲間のakiさんと会場の穴八幡で待ち合わせ。
遅れて、会場に着くと友人のハカセも偶然いる!と思ったら
誘ったのを忘れてただけだった。睨まれながらも本の海へ。
去年の土砂降りほどじゃないけど、結構雨が強い。
テントがあるからゆっくり見ることができるけど
テントの端の棚を見るときは、ちょっとでも棚の前にいる
人の後ろから廻って、移動しようとするとびしょぬれになる
ので、結構大変。徘徊していると、かねこうのコンビや
退屈男さんの姿を見かける。みんな目が狩人!
今日は、古本のかみさまがなんだか降りてこなかった。2冊だけ。

『新幼児ばなし三百六十五日 一月・二月の巻』
上澤謙二/恒星社厚生閣版/昭和29年
*一日一話形式の幼児向け説話集。目的と取説付。

『相撲(日本の名随筆 別巻2)』
吉村昭(編)/作品社/1991年
*ワンテーマのアンソロジーエッセイ集
 著者…舟橋聖一久保田万太郎上林暁寺田寅彦永井龍男尾崎士郎
    草野心平安岡章太郎小島貞二、池田雅雄、三木貞一、岡本一平
    吉屋信子斎藤茂吉、石井代蔵、原三郎、北出清五郎、綾川五郎次
    河合政、唐木順三宮本徳蔵、酒井忠正、栗島狭衣・鰭崎英明
    栗島山之助、彦山光三、二十一代木村庄之助高橋義孝吉村昭


早稲田から東西線で高円寺に移動。
庚申通り商店街の少し入ったところにある〈高円寺書林〉の喫茶で
休憩して、〈15時の犬〉を見てあづま通りへ移動。


18時からの「オヨちゃんとモクローくんの古本ジェットストリームvol.3」を見るため
古本酒場コクテイル〉へ。ここでセドリーヌのモコブレンドも合流。
南陀楼綾繁さんの『路上派遊書日記』(右文書院/2006.10.2)の刊行を
記念して、根津の古本屋〈オヨヨ書林〉の山崎さんと日記本をテーマにしたトーク
ゲストは塩山芳明さん(エロ漫画編集者、著書『出版業界最底辺日記』)
トークショーは、まるでラジオのようにジェットストリームの音楽から始まり、
フェイドアウトして、トークが始まった。新刊はまだ読んでないのですが
注を他の書き手の方に書いてもらうとか、新しい形の日記本だそうなので
日記本ずきとしては、本当に楽しみ。塩山さんの声がかっこよかったです。
そしてうれしいといえば、久しぶりに大正コロッケを食べたこと。
いつもメニューにあるわけじゃないので。なんにも言えなくなるほどおいしい。
お金もないのに狂ったように色々食べ物を頼んでしまう。
コクテイルに来るとメニュー全部食べたくなって強欲になる。
(あとでやっぱりお金が足りなくなって、モコブレンドに借りる。ダメ子。)
人があふれて、座れないので外に出るセドローさんこと古書現世の向井さんや
ギュウイチローさんこと立石書店イチローさん、書肆アクセスの畠中さん、
ぶらじるの竹内さんがいらして、なんだかここでも新たなトークショー
始まっている。皆さんの話がおもしろくて肝心のトークショーを聞き逃す。
でも裏トークショーを選んだも自分です。内澤旬子さんが次に目をつけている
擬獣似顔絵のターゲット話に大興奮!待ち遠しいです。