午後、雑用で池袋へ。
友人K経由で、博士から
「『ぽえむぱろうる』今日が閉店。」とメールがくる。
店間際に、なんとか間に合う。
店内の本は全て半額で売られていて、
ほとんど残っていなかった。
お店の人が棚とお客さんを静かに見守っていて
両手に抱えきれない位の本をレジに持ってきた女性が
「ここがなくなるなんて考えてもなかったです。」と
涙ぐんで店員さんに話しかけていた。
私も壁に展示してある、歴代の手書きPOPを見ていて
すごく、寂しくなってしまった。


『ぽえむぱろうる』は、
詩集をたくさん出している出版社『思潮社』が経営する本屋さん。
1972年、初の詩集専門店として
「ぱるこ・ぱろうる」の名前で池袋パルコに開店。
その後、現在の西武百貨店池袋の三階リブロ池袋店の一角に、
『ぽえむぱろうる』として再オープン。
34年間、詩集を始め色々な本を教えてくれる学校みたいなお店として営業。


絵本しか読んでよんでなかった位小さいころから、
買ったりはしなかったけど雰囲気が好きでよく行っていた。
昔は、地下にあって他にアール・ヴィヴァンもあり、
楽しい洞穴がたくさんある感じがして、
行くだけですごくワクワクしていた。
なくなるなんて考えられない場所だった。


本屋さんだけではないけれど、
ショッピングモールとか、チェーン店など
全国同じようなお店ばかりが増えている今
こういう個性がつまった、
小規模のお店はとても貴重な存在だってわかっていたはずなのに。

好きに思うだけじゃだめなのを痛感。
なんでもっとマメに通ったり、
他の人に素敵だよと教えてあげなかったんだろうと
今さらながらに、悔やむ。